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【番方講】
蓮如上人の時代、比叡山衆徒の本願寺破却に際し、近江中郡の門徒がご真影を守護する大役を務めたことから「江州番方講」は始まります。500年以上の歴史を経て、現在も愛山護法と正法宣布の活動として持ち回りで法座を開いています。大きな長持に納められたご本尊、宗祖御影や歴代宗主の御消息をお迎えし、近隣住職が出勤して法要が勤められ、本堂には毎座熱心に同行が聴聞されています。
【講とは】
講(こう)とは、結社または結社による行事・会合である。平安時代に貴族たちのあいだで法華信仰が高まり、彼らの出資によって豪華絢爛な仏教儀礼である法華八講が盛んに行われるようになった。これを契機として世俗のあいだで仏典研究から離れた信仰的な会合である「講」が行われるようになった(報恩講など)。この「講」が中世ごろから民間に浸透する過程で、様々な信仰集団に「講」という名称がつけられるようになった。信仰集団としての講には、地域社会の中から自然発生的に生まれたものと、外部からの導入によるものとがある。
外部からの導入による講は、当初は山岳信仰に関するものであった。立山などの修験者が霊山への登山を勧めて全国を廻り、各地に「参拝講」が作られた。それにならって各地の神社・寺院へ参拝するための数多くの講も作られるようになった。これらの参拝講では、講の全員が参拝に行く「総参り」もあったが、多くは講の中から数人を選び、代表して参拝する「代参講」が行われていた。相互扶助団体(頼母子講・無尽講)への転用は、この代参講から派生したものである。
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